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漢方がダイエットにいい理由!
効果と種類を知って痩せる!

ここでは、漢方ダイエットの効果や、ダイエット効果が期待でいる漢方薬について紹介しています。
漢方で痩せたという声は、非常に多く耳にしますね。肥満の原因に合った漢方薬を選べば、
効率的にダイエットを進められるかも知れません!

漢方とは?

漢方と聞けば中国のイメージがありますが、厳密に言えば、現代の漢方は、西洋医学に対して日本独自で発展してきた医療の総称を指します。
もともとは中国に起源を持つ医療ですが、その理論が5世紀ごろに日本に伝わり、以後、その理論をもとに日本の医療者が自前で発展させてきました。

漢方で処方される薬のことを、漢方薬と言います。漢方薬の原料は、基本的にはすべて自然界に存在するもの。草、木、動物、鉱石など、自然界にある様々なものを組み合わせることで漢方薬が作られています。
風邪薬で有名な葛根湯(かっこんとう)は、私たちにもっとも身近な漢方薬として知られていますね。

漢方薬は、西洋医学の薬と違って、一部の薬を除いて即効性は期待できません。
悪い部分に直接訴えることが目的ではなく、悪い部分を生んでいる体質的な部分に訴えることが目的だからです。
そのため、症状が改善されるまでには時間がかかりますが、一度症状が改善すると、同じような症状は起こりにくくなるとされています。

なお、よく漢方薬には副作用がないと言われますが、それは西洋医学の薬と比べての話。厳密には副作用を持つ漢方薬もあります。ただし、化学的に合成された西洋医学の薬に比べれば、安全性は高いと言えるでしょう。

漢方のダイエット効果

もともと何らかの症状を改善させるために体質に働きかけるのが漢方ですが、結果論として、その薬効がダイエットにつながることもあります。漢方が持つどのような力がダイエットに良いのか、その関係を見てみましょう。

代謝機能を向上させる

漢方に使われている原料の中には、代謝を上げて発汗をうながす作用を持つものが、たくさんあります。
代謝を上げることは、ダイエットの基本です。運動して脂肪を消費するよりも、代謝を上げて脂肪を消費するほうが効率的なダイエットになるからです。
具体的には、生姜(ショウキョウ)、薄荷(ハッカ)、麻黄(マオウ)、防風(ボウフウ)などが、代謝を上げる漢方の原料として知られています。
生姜(ショウキョウ)とは、スーパーなどで売られているショウガのこと。食べると体がカッカしてくることが分かりますよね?それが、代謝が上がっているということなのです。

余分な水分を排出してくれる

漢方には、体内にたまった余分な水分を排出してくれる原料があります。余分な水分の代表と言えばむくみですが、漢方の力を借りれば、このむくみを効果的に解消することもできます。
具体的には、麻黄(マオウ)、白朮(ビャクジュツ)、芒硝(ボウショウ)、滑石(カッセキ)などが、体内の水分を効率的に排出してくれる漢方の原料となります。
なお、むくみの正体は水分なので、脂肪とはまったく異なるもの。でも、見た目が太くなり体重も増えるということでは、ダイエットをする人たちにとって脂肪と同じように憎いものです。

冷えが改善する

冷え性に悩んでいる人は、一度は漢方を検討したこともあるのではないでしょうか?あるいは、すでに処方してもらった人もいるでしょう。冷え性の改善効果は、漢方が持っている代表的な薬効でもあります。
具体的には、芍薬(シャクヤク)、当帰(トウキ)、川キュウ(センキュウ)などが、冷え性を改善する漢方の原料として知られています。
冷え性は血行不良の原因にもなり、血行不良は代謝機能を低下させる原因にもなります。代謝機能が下がれば痩せにくい体質になってしまうので、ダイエット中の方にとって、冷え性は大敵なのです。

便通が改善する

便秘に悩む多くの方も、漢方を検討したことがあるでしょう。センナなど、市販されている漢方の中にも、便秘解消を目的としたものがたくさんあります。
便通を改善する漢方の原料として知られるのは、大黄(ダイオウ)、芒硝(ボウショウ)、白朮(ビャクジュツ)など。特に大黄(ダイオウ)は、初めて服用する人には少量ずつ処方するほどの強い効き目です。
便秘を解消すると、老廃物が排出される分、体重が減ります。また、老廃物に含まれる不要な糖なども排出されるため、ダイエット効率を上げるでしょう。腸内環境の改善から代謝機能がアップして、ダイエットを効果的にサポートするとも言われています。

漢方による肥満の4タイプについて

血行不良

血行不良が肥満へとつながることは、ダイエットをしたことのある人にとっては、有名な話でしょう。
血行が悪くなると、排出されるべき老廃物や水分が体内に蓄積してしまいます。その結果、脂肪や水分が体内に残り、肥満、むくみへとつながっていきます。
また、血液は栄養を全身に運ぶ大事な役割を持っていますが、血行不良になると栄養が不足してしまい、脂肪の燃焼効率を下げてしまいます。
さらに、血行不良は体温の低下を招くため、代謝が下がって痩せにくい体を作ってしまいます。
効率的なダイエットの第一歩は、血行の改善なのです。

ストレス太り

人はストレスを感じると過食になって太ると言われています。なぜストレスが過食を導いてしまうのでしょうか?
人はストレスを感じると、副腎皮質からコルチゾールという成分が分泌されます。コルチゾールには脂肪を蓄える働きがあるので、食べたものが普段よりも余分に脂肪として蓄えられるようになります。
また、ストレスを感じると、体はこれを危機と認識して、なるべくエネルギーの高いものを欲するよう働きます。その結果、甘いものや脂っこいものなど、高カロリーなものを食べたくなってしまうのです。
さらに、ストレス太りをした自分にストレスを感じ、さらに太っていくという悪循環も見られます。

水太り

水太りは、厳密に言えば肥満とは異なります。体内にたまった水によって、太って見えてしまう現象です。脂肪太りではないにしても、ダイエッターにとっては大きな悩みの種です。
単に水を飲み過ぎただけでは、やがて尿として排出されるので水太りの心配はありません。問題は、塩分を摂り過ぎたときです。
体液の塩分濃度は初めから決まっています。そのため過剰に塩分を摂ってしまうと、体は塩分濃度を薄めようと水分を欲します。そして、水分が補給されて塩分との均衡がとれた段階で、安定します。塩分が体外に排出されない限り、水分も排出されません。この状態を水太りと言います。
水よりも塩分が犯人と言えるかも知れません。

堅太り(混合タイプ)

肥満というと、触ればプヨプヨのイメージがありますが、触っても固い肥満が堅太り。筋肉の間に脂肪が入り込んでしまっているため、「混合タイプ」「混合太り」などとも呼ばれています。
かつてスポーツをやっていた人に多いと言われる太り方で、スポーツを辞めたのに現役時代と同じ量の食事をしたり、または加齢によって代謝機能が低下したりすることで、堅太りになると言われています。
各種ある肥満の中でも、堅太りはもっとも痩せにくいと言われるタイプ。痩せるためには、まず血行改善と便通改善が必要と言われています。

ダイエット向けの漢方4種類!

防風通聖散

防風通聖散(ぼうふうつうしょうさん)は、ダイエット効果が高いことで知られている有名な漢方薬。実際、古くから肥満解消のために利用されてきた経緯もあり、現代の医療現場でも肥満症治療に処方されることがあります。

配合されている生薬は18種類。防風(ボウフウ)、麻黄(マオウ)、大黄(ダイオウ)、芍薬(シャクヤク)、薄荷(ハッカ)、生姜(ショウキョウ)など。ダイエット効果が高いことで知られる多彩に豊富に含まれています。

防風通聖散がダイエットに良いとされる働きのうち、主なものは次の4つになります。

代謝アップ

代謝が上がれば脂肪が燃焼しやすくなり、効率的にダイエットを進めることができます。

便通促進

便通が良くなることで腸内環境が改善し、血行促進や代謝アップを促します。

利尿作用

体内の余分な水分を尿として排出することで、むくみの予防・改善につながります。

デトックス効果

便や汗などを通じて、不要な毒素や脂肪を体外に排出してダイエットをサポートします。

基本的に副作用の出にくい漢方ですが、まれに下痢を生じたり、循環器系に負担を与えたりします。使用する際には、医師か薬剤師に相談するようにしましょう。

防己黄耆湯

防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)は、主に水太りを改善させることで知られる漢方薬。水太りのため増加した自分の体重のため、膝関節などに痛みを覚えてしまった患者に処方されることがあります。

配合されている生薬は6種類。それらの中でも、防已(ボウイ)や蒼朮(ソウジュツ)は、体内の余分な水分を汗や尿として排出してくれることで知られる生薬。また黄耆(オウギ)には、異常な発汗をしないよう抑える働きがあります。

防已黄耆湯は、脂肪の燃焼を促すわけではなく、余分や水分の排出を促すことが薬効のメイン。そのため、厳密に言えば肥満に効く漢方薬というわけではありません。
ただ、余分な水分を排出することによって、むくみの予防・改善効果は十分に期待できるでしょう。

なお、防已黄耆湯には重篤な副作用の可能性はありませんが、あまり大量に服用すると、配合されている甘草(カンゾウ)の働きによって、かえってむくみを悪化させることがあります。医師や薬剤師の指示に従って服用するようにしましょう。

大柴胡湯

大柴胡湯(だいさいことう)は、主に便秘の解消や肥満症、肩こりなどへの効能で知られる漢方薬。比較的体力のあるがっちりタイプの体格で、なおかつ便秘や肥満を伴っている人に処方されることがあります。

配合されている生薬は8種類。中でも大黄(ダイオウ)や生姜(ショウキョウ)は、ダイエット効果の高い成分として知られます。

大柴胡湯がダイエットに良いとされる根拠は、次の2つになります。

代謝アップ

生姜(ショウキョウ)の働きによって代謝がアップし、効果的な脂肪燃焼をサポートします。

便通促進

大黄(ダイオウ)が便通を促進することで、腸内環境が改善。その結果、血行が促進されて代謝機能が上がります。

大柴胡湯には、重い副作用はありません。まれに、食欲不振や吐き気、下痢などを起こすこともあります。
また、大黄(ダイオウ)を含む漢方薬との相互作用があるため、飲み合わせには注意してください。

当帰芍薬散

当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)は、冷え性、貧血、月経不順、むくみ、肩こり、耳鳴りなど、幅広い効能を持つことで知られる有名な漢方薬。主に冷えや生理不順、汗をかきにくい人に処方されることが多く、どちらかと言えば女性に定番の漢方薬となっています。

配合されている生薬は6種類。白朮(びゃくじゅつ)、川芎(せんきゅう)、茯苓(ぶくりょう)など、ダイエット効果が高い漢方生薬が多く含まれています。

当帰芍薬散は、次のような効能からダイエットをサポートします。

冷え性改善

川芎(せんきゅう)や当帰(とうき)による働きで冷え性を改善し、血行促進効果と代謝アップ効果をもたらします。

利尿作用

白朮(びゃくじゅつ)などの働きによって、体内の余分な水分を外へ排出してむくみの解消をサポートします。

当帰芍薬散の服用による重篤な副作用の可能性はありません。まれな副作用として、発疹や痒み、食欲不振などが見られる場合があります。

漢方薬の注意点

漢方薬にも、まれではありますが副作用が生じる場合があります。漢方薬は体質全体に訴える薬なので、体質が合わなければ副作用を覚えるということです。
病院や薬局では、患者の体質を細やかにチェックしたうえで漢方薬を処方しているので、基本的には安心です。ただし、漢方薬の処方には高度な専門知識を必要とするため、できれば専門の医師・専門の薬剤師が所属する医療機関から処方してもらうようにしましょう。
また、いかに安全性の高い漢方薬とは言え、用法・容量を守らなければ、危険な副作用をもたらすこともあります。
2004年、アメリカで、あるサプリメントを多量に服用した人が亡くなる事故がありました。このサプリメントは、日本では漢方薬として流通しているものです。つまり、漢方薬の過剰服用は、極めて危険なリスクを持っているということです。
服用の際には、かならず医師・薬剤師の指示に従うようにし、また、副作用と思われる症状があったら早急に医療機関に相談するようにしてください。